時間軸とルール
ルール
FXトレードにはマイルールが必要で、必ず守り機械的にトレードをする事が勝ちトレーダーの階段という風な文面をよく見掛けます。
果たしてそうでしょうか?
複数人で行うものや社内・企業単位であればルールは必要で、地方や国単位になれば条例や法律は当然必要ですが、FXトレードは1人で行うものですのでルールはそれほど必要ありません。
ルールは守れない人、守れない事が起こる前提で作るもの
コントロール出来ることと出来ないこと
ルールを守って機械的にトレードを繰り返すというのは、要は勝っても負けても一喜一憂せずに特に負けてもムキになってはいけないというだけです。
損切りルール…損切りしないといけないエントリーポジションに問題があります。上手くなればルール不要で、失敗エントリーは切れば良いだけですね。
証拠金が減るから切れない、ずるずると含み損が膨らみ切るに切れない、ひょっとしたら戻るかも、という方のためのルールであって、守れないからルールを作っても根本的な解決が無ければその時にルールは守れません。誰でも証拠金が減れば嫌ですし。だったらエントリーポジションを今以上に工夫する方が先決です。
少ないpipsで利確している場合は損切り費用の方が嵩みます。直すのは損切りの方じゃなく利益を増やすテクニックで、増えれば損切りしても次行こうって気になれますし切り替えが早くなりますので自然と機械的にトレード出来るんです。
損切りルールというのは切れない初心者向けのルールということです。中級者以上であればルールがなくても今すぐ切るべきかの判断が出来ていますので嫌な損失額でも切ります。
トレーダー=個人企業
と考えてみてください。損切りでいくら守りを固めてもドカンを防げても、経理が出来るだけでは企業は潰れます。営業をして売上(利益)を上げない事には費用が出ません。損切りよりも如何に多くの利益を取るトレードが出来るかが何倍も大切です。
やらないと決めること
皆さんトレードを続けてる中で特に調子が悪い日や、調子が悪くなるパターンなどないですか?
ルールではないですが、私の場合は強いて言えば金曜のトレードは極力避けてます。
夕方までは良いのですが、夜に指標などもあるので、夜に負けが増えればその週の最後にマイナスの気持ちで終えるからです。金曜日はポジションを翌週に持ち越さないために参加者は適当な箇所で手仕舞いする場合もあり、予期せぬ動きも見られますし、いきなり閑散とします。ここで取り返しなどは不可能に近くなります。
やらないと決めた時にチャートを見て取れそうだと入ってしまうと、そういう時に限ってハマります。そういうものなんです。
だからやらないと決めた時は、やらない方が良いと直感で察知したと思いましょう。
毎日しないといけないか
今日も稼ぎたい…
これって結構危険な考えです。相場はいつも動いてるといっても、動きが悪い日も当然あるわけで、進みが悪い日、市場参加者が少ない時はボラティリティが低いので、自分だけがその気になってても利益は取れないばかりか、無理強いは1週間の利益まで持って行かれる事もあります。
今日しなかったら良かったと後悔する前に、今すべき事か考えれる冷静さが必要です。
流れの強さ
自分がトレードしたくても、チャートの波は各通貨で似てる部分があり、私の時間論の観点から見れば、その失敗が多い時間にエントリーしてる人はどの通貨をやってもあまり利益にはなっていないという時があります。
言い換えれば、負けやすい人は負けるべくして負けています。そのような動きに惑わされて入ってしまってるんです。
今日の利益あとこれだけ足らないから取りたい…そういう時は今あるものも持っていかれます。
時間軸
勝ってる人の時間軸は違います。
勝ってる人は数時間単位でチャートの動きを読んで分単位で流れの変化を見るので、自分のタイミングではない時に安易にエントリーはしません。
今エントリーすればどうなるか結末が見えてるんですね。チャートに合わせた時間であって、自分が利益を取りたい満足を求めた時間ではないのが大きな違いです。
手法の前の前提
負けやすい方の特徴として、自分のペースでチャートを見て分析し、自分が利益を取りたい時に、思う方向にエントリーします。ここが間違い。
チャートが動くから利益(差損益)を取れるもので、その前提が自分本位なら負けても当然です。
全てチャート次第なわけですので、チャートがその気になってなければエントリーを見送れば良いんです。今日がダメと判断出来れば明日まで待ってみる。明後日かもしれない…それぐらいに考えないと。
チャートを見たら余裕で取れそうな幅が動いてるよ?と言いそうですが、だから何ってことです。
チャートがその気というのは単に動いてるという意味ではなく、これから数日かけて進む方向をいいます。逆張りの時は待つぐらいの気持ちで行かないと負け確率を上げます。
15分足のローソクは15分で1本です。30分は?60分は?
15分で1本、30分で1本。その中で目に見えて動いてる幅はどれぐらいですか?
よく動いてる1分足や5分足が分かりやすいと思って上下でトレードしようとするから振り回されます。
15分足1本〜3本ではそれほど状況が変わっていないのに先程損切りした分を取り返しにかかる。そんなに状況が好転していないのにエントリータイミングってそんなにありますか?これがポチポチ負けの人の時間軸です。
トレーダーに必要なルール
細かい事を考え過ぎてトレードの邪魔をするならそんなルールは無くせば良い。
これは絶対守るというルールを決めると、それで太刀打ち出来ない不調や相場に遭遇した時にスランプに陥ります。
目的はあらゆる相場に対応する事で、利益を増やすことですよね?
だったらより多く利益を取る方法、柔軟な考え方が必要なのに何故縛るんでしょう。
自分が取りやすいチャート、相場、そういった得意な部分を極シンプルにまとめて1つ2つだけルール化すればいいんです。そのルールって殆ど感覚の部分です。
テニスで言えば、こういう時にこうやってと頭でマイルールを考えていては打ち返せません。してはいけないことやすべき判断を一瞬の感覚で呼び起こして反応する。文字に起こせばマイルールのように見える。ただそういうことだけです。
細かい事を考えてルールが大事と言っても、どれだけ守れてるか、時間当たりにいくらエントリーしたら多い少ない、どんなタイミングでポジションを取れば勝ちやすい負けやすい、確率論や勝てる計算がしっかり出来てなければ、ルールもまた適当な決め事です。
勝てるところだけでpipsを取れる様にテクニカル分析を徹底する。
いくら綺麗事を言ってもスポーツで点を取れないと負けますよね。それと一緒です。