MTF分析を疎かにする下位足トレーダーが負ける理由
日本では…なぜか多いスキャルピング
海外の成功している為替トレーダーの富豪が毎日細々とトレードしてると本当に信じてるのでしょうか?
どうやっても勝てない、ちょっとした事で負けてしまう初心者は所謂「チキン利確」をします。ポジションを様子見しても決まって逆行されるからプラスの間に利確しようという心理です。
そういう方は短い利確で勝って行けないものかと考えるのでスキャル信仰が進んでいきます。チキン利確とスキャルピングは同じ意味ではありません。
スキャッパーが持て囃されてますが…そこを狙ってる商法もあります。玄人相手より初心者相手の方が人数を多く取り込みやすいですね。
スキャルがダメと否定してるんじゃなく、目線の問題で、短くしか取れない目線と、敢えて短く取っておこうという人とは全く異なるスキャルだということです。
スキャルで稼ごうと思えばpipsの代わりにロットを入れる必要がありますね。利益を増やしていくには、短い利確で数千円〜数万円になる設定にしなければいけません。数百円の場合は1/10で考えてください。
5〜10pipsで、5,000円利益としたらミニマム1,000通貨の口座で、50ロット〜100ロットです。
レバレッジ25倍の必要証拠金は30万〜60万円。ここに余裕証拠金が必要なので単純に1.5〜2倍の証拠金です。数万円の資金で増やしていきたいのであればスキャルを覚えて増やしていく前にその元手を無くしますので、pipsの方を増やさないといけません。
そうするために「チキン利確」じゃない「余裕利確出来る」技術を上げないといけないんです。
1回の取引でチャンスの場所が出る度に、短く利確していくと、次の絶好の機会は何分先・何時間先か…それぐらいの間隔が空くものですが、スキャルはそこを下位足で無理にエントリーをねじ込む事をやってしまいます。
証拠金額からも相場観からも初心者・中級者にはリスキーなんですよね。短く利確出来ればいいですが同じだけ、いやそれ以上に損切りがあれば証拠金は減り続けます。
でもそれを山ほど勧める人がいる❌
MTF分析
これはEUR/USDの1分足です。
ストーンと落とされてますね。
2023/12/09(土)の止まってるチャートです。
こんな時間にトレードしてる人いないと思いますが、例のために今止まってる直近のチャートを出してますが、こういう形はいつもあると考えてください。
大きく上がってるように見えてこのロングを全部取れてもたった15pipsです。1分足チャートですので。もっと伸びたら良いなと持っていたらストーンと利益が減りますね。
1.07600辺りでロングを入れていたら含み損です。
「簡単なとこでトレードすればいい」「難しいところはしない」と言っても、目線が固定されがちな人には通用しません。「簡単なところなどない」と返ってきます。
同じ場面の5分足です。
今回の記事の論点は紫の枠で囲ってます。
1分足の5本分が5分足ですね。
下から上まで26pipsですが、これを見て「ロングが来た」という人はこの先も利益を取るのに苦労し続けるトレードが待っています。
オシレーターを使えても、いくらそれを習っても、MTF分析の読み方が根本的に出来ていません。
これは完全に逆張りのロング=戻りです。
次に同じ場面の15分足。
26pipsの高低差よりも、左の高低差の方が大きいですね?
分かってる人はロングを入れないんです。
これを読んだ人は今日から、アレは小さな波の逆張りロングを入れてる人だって見抜けるようになってください。そういうテクニカルに近づかないだけでもっと勝ちに近付きます。
デイトレーダーなら間違いなくこんなところで下位足を見てガチャガチャしないところです。こんな所で平気で初心者にロングだと勧めてはいけません。
これが1時間足です。
MAもしっかり下を向いており、「ロングが来た」などと言えない場所ですね?
ロングなのか戻しなのか、よく見ないとストーンとやられます。
デイトレーダーのスキャルは、スキャル専門のスキャルではなく、こういう場面でも簡単にショートで取ります。
負けやすい理由がちょっと分かりましたでしょうか?
下位足にラインを引いても何も意味などありません。
乗りやすい波に見えても実は全然トレードすべき所じゃないところでインジケータで無理に根拠を見出すから「入れたら直ぐに逆行される」「全然取れない」となります。どんなに分析しても弱い根拠です。
その負けやすい理由を取れるトレードに変えるんです。想定出来ますよね。
この様に、負けるトレーダーを作ってるテクニカルがあり、それで勉強してる人が多いんです。負けたくないなら負けさせられてる理由に気付くべきです。そんな事を何年続けても一向に専業にもなれないし大勝ちなんかできませんよ。
50、60pipsを簡単に取れないトレーダーは、損切り10〜30pipsの数回で証拠金を減らします。取り返せる技術がないMTF分析も出来ていないスキャルをいくら覚えても同じです。
これはテクニカル(技術)ではなく、ちょっとアドバイスする程度のものです。