★ FXの計算|ロットとレバレッジと維持率
FX計算方法
古いものは読まれないので再度投稿したいと思います。
FX取引を行う上で注意して頂きたい点が下記計算です。覚えておいて損はありませんし、海外口座の場合はロスカット基準が低いので、国内も含めて証拠金を守るためにも、無理しないためにも知らない人は覚えてください。
通貨ペアにより現在レートが異なりますので、ここでは高い通貨ペアのポンド円を基準としてドル円までの間の高めの、"平均レート150円"で、"証拠金10万円"の"最小1000通貨の10ロット"で計算を行います。
これにより余裕を持って概ね全通貨ペアで取引に使える目安が分かります。
証拠金1万円なら1/10、100万円なら10倍です。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
レバレッジ
⚫︎現在レート×取引数量/有効証拠金=レバレッジ
150円×10ロット×1000通貨÷100,000円=レバレッジ15
証拠金10万円の時の0.1ロット取引はレバレッジ15です。その1/10の
証拠金1万円の時の0.01ロット取引もレバレッジ15です。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
1ロットの必要保証金(証拠金)
⚫︎現在レート×最小取引通貨量×レバレッジ上限=最低必要証拠金
※FX会社及び口座の設定レバレッジによって異なります。
①レバレッジ1000の0.01Lot当たりは…
150円×1000通貨÷レバレッジ1000=150円
②レバレッジ25の0.01Lot当たりは…
150×1000通貨÷レバレッジ25=6000円
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そんな計算面倒だって方は…
適当にロット決めてください!
とは言いませんけど…
ハイレバで取引すると飛ばす事も多々あるので計算は大切です。
常に上記の計算方法では電卓でやる手間があって面倒ですね。でも危ないロットかどうか、少なすぎるかを知らないと利益も増えにくく危険度も分かりません。
いつも使ってる会社がレバレッジいくらか覚えてますよね?最小の金額(必要証拠金)だけ事前に覚えれば計算できます。
必要証拠金
⚫︎レバレッジ1000の場合
先程と同様に
150円×1000通貨÷レバレッジ1000=150円
レバレッジ1000では最小150円で0.01Lotが買えるという計算を先に出しておきます。これを覚えておけば全通貨ペアで使えるって基準です。
レバレッジ500なら2倍で0.01Lot=300円です。
国内レバレッジ25なら1/40のレバレッジなので40倍の6000円。
最大ロット数
⚫︎証拠金が100,000円の時は
100,000÷150円÷100=最大6.66Lot
6.66Lotで打てる…ではなくてこれはレバレッジ1000倍時になるので、レバレッジ100なら10で割ると0.66Lotと出ますね。
レバレッジ50(1000の1/20)でトレードしたいって時は、最大ロット数から÷20で0.33Lotと出ます。
まだまだ取引レバレッジ高いので、レバレッジ10でしたい場合は÷100の0.06〜0.07Lotでトレードすれば良いと分かります。
最大ロット数だけ出れば後は暗算でも大体は分かりますね。
これに慣れると証拠金を見るだけで全部暗算でレバレッジ目安計算が出来てトレード時に有効です。因みにFX業者のレバレッジは関係なく数値変動だけで使えます。
国内の25倍の場合は1万円で1ロットしか入らないから、1ロット=6000円、1万円で1ロット、10万円で16ロットベースで考えると、100万円で160ロット…
これがレバレッジ25の時の最大数量なので、取引レバレッジをいくらまで落とすかの割り算です。
上記の証拠金10万円の時、レバレッジ10は0.06〜0.07Lotでした。
国内でも、150×6〜7Lot×1000通貨/100000円=レバレッジ9〜10.5
証拠金に対するロットがレバレッジなので同じです。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
レバレッジいくら…
1万円=0.01Lot=レバレッジ15
★1万円当たりの証拠金に対して0.01Lot(1000通貨)がレバレッジ15なので…ロット最小のこの基準を覚えておくと後は簡単です。
※1ドル=135円ならレバレッジ13.5です。
⚫︎証拠金1万円単位で0.01Lotはレバレッジ15、0.02Lotでは2倍なのでレバレッジ30、0.03ではレバレッジ45。
⚫︎証拠金5万円なら?5倍して0.05Lotはレバレッジ15…後は同様に0.10Lotはレバレッジ30という計算です。
証拠金15万円の時に0.30Lotはレバレッジいくらになるだろうと思ったら、証拠金が15倍だからロットも15倍して0.15Lotでレバレッジ15。
ロットがさらに倍なのでレバレッジ30です。
常にレバレッジ15で取引したいと思えば1万円=0.01Lotですから、50万円なら50倍の0.5Lotです。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
余剰証拠金、証拠金維持率
⚫︎有効証拠金÷必要証拠金×100=証拠金維持率
この証拠金維持率は口座のレバレッジ設定で差が出てきます。
要は証拠金に対するポジション保有している割合です。
有効証拠金は時価評価総額ともいい、未決済評価損益(含み益・含み損)も加減した金額です。
レバレッジが1000倍か、500倍かで変わるのが必要証拠金です。口座のレバレッジ設定が高いほど必要証拠金が低くなるので証拠金維持率が高くなります。
ロスカット基準100%の場合は、証拠金維持率が100%になれば強制的に決済されます。
では200%では安全か、1000%もあれば余裕なのか…3000%あるからまだまだロット上げれる…というものではありません。
前述の最大ロット数計算をもう一度出しますと、
⚫︎証拠金が100,000円の時は
100,000÷150円÷100=最大6.66Lot
0.01Lotが666回入れれるって意味で0.1Lotは66回入れれますよね。
証拠金維持率の計算、0.1Lot=1500円
100,000/1,500×100=6666%です。
0.1Lot使ってる今の必要証拠金(ポジション)を100%とした場合、ロスカットの100%を差し引き6566%と見ますので、あと同じ様に65回入れれるのが証拠金維持率の%表示となっています。
では…1000%というのは?
あと9回同じことが出来るという%です。
全部で65回出来る証拠金(時価評価総額)の6666%が既に残り9回になっているので、約86%を使用(圧迫)してるという意味になります。
1000%の安心感が変わると思いませんか?
余裕pipsは最初985.0pipsあったところ、あと90.0pipsでロスカット水準に入ることを意味します。
では、レバレッジ25で1Lot=6000円の国内FXの場合、証拠金12000円で1Lot入れるとどうなるか?
12000/6000×100=200%
余裕証拠金6000円なので1Lotだから600pips=6円の含み損まで耐えれます。
だから大切なのは%の数字ではないんです。
今の証拠金総額(時価評価総額=含み損益含む)で最大何ロット入れれるかの最大ロット数を把握しておく上記計算が大切です。
勿論、証拠金維持率が高ければ高い方が安全なロットでレバレッジも低いということなので安心ですが、その証拠金とロットの最大維持率を把握していないと今の維持率の減少や安心感は変わります。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
余談
レバレッジが1000が良いか500が良いかですが、500だから選ばないって言う方も時々おられますね。結論的に言えば国内25より高いので然程変わりません。
必要証拠金の計算通り、
証拠金10万円当たり最大6.66Lotです。
証拠金10万円当たり最大3.33Lotです。
このままでトレードはしないので、安全な自分のレバレッジ…例えば取引レバレッジ25に直すと、
①は÷40で0.016Lot…約0.16〜0.17Lot
②は÷20で0.16Lot…約0.16〜0.17Lot
口座の最大レバレッジが違っても取引レベルのレバレッジとロットの感覚はどの会社を使っても同じです。
変わってくるのが証拠金維持率で、0.01Lot保持するのに150円か300円の違いがあるので、有効証拠金(余裕)が変わります。
名一杯ロットを入れない(ハイレバしない)のであれば、気にするなら余裕のpips幅だけになります。
証拠金10万円…
必要証拠金7500円、余裕証拠金92500円。
余裕pips:185.0pips
必要証拠金15000円、余裕証拠金85000円。
余裕pips:170.0pips
これはレバレッジ75でハイレバのロットですが、余裕pipsはたった15.0pipsの違いです。1円幅以上を含み損で放置する人は別ですが、損切りを入れる方なら差はありません。
このレバレッジ以下で取引をするのに1000も500もそんなに大きな差がないことが分かりますね。
問題が出てくるのが証拠金が減ってきた時、ギリギリ打てるロット数、マージンコールやロスカット基準です。必要証拠金が0.01で150円や300円なので、証拠金が数千円ではギリギリの数量で巻き返せないロットとなります。やはりレバレッジ設定500でも1000でもあまり大差ありません。そうなるまでのトレードの問題の方が大きいです。
最大レバレッジでFX会社や口座を選ぶなら、スプレッドや最低入出金額、手数料、こうした基本的なスペックや条件で選ぶ方が日頃からストレスなくトレード出来ます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
余談2 FXの原資
FXを始めるにあたって必要になると思われる保証金目安です。
海外FXの場合…約1〜2万円以上
前述の計算を見て頂けると分かる通り、国内FXはレバレッジ25倍までですので、1Lot当たりは、
ポンド円…@170円前後…6,800円
1Lotエントリーでスキャルピングトレードをして10.0pips勝っても100円利益です。
1日当たり5,000円勝つには程遠いロットで、特に上級者でもない限り回数エントリーで勝つことは難しいので、デモアプリで練習した上で予めロットを上げて挑む必要性があります。
10.0pips勝てて利益1,000円の10Lotが最低ラインと考えると、必要証拠金と余裕を見て、
豪ドル円…@95円前後…38,000円×2=76,000
ポンド円…@170円前後…68,000円×2=136,000
平均10〜12万円で、ドル円専門にしても11万円がないと殆ど勝てないばかりか、幾らデモで勝ててもリアル口座は全く別物ですので、負けていくとこういう資金はすぐになくなります。お分かりの通り10万円単位で投入しても10Lotです。
10万円単位の資金で1、2%の利益と考えると投資効率が良いとは言えないので、ロットを入れれる資金が必要と分かりますね。トレードで10.0〜20.0pipsが取れなければ増えることなく減っていくリスクの方が高いということです。
30万円が1つの目安となるので、もし出来ないのであれば海外口座しかありません。海外口座は不安だと仰る方もいますが、私から言わせれば国内の方がシステム上で闇で吸い取られます。上記の通り初心者〜中級者は数十万円簡単に取られるFXの仕組みなんです。海外在住の日本人投資家は海外の口座で不自由してないから今も稼いでますよね。
4、5万円でゆっくり練習して勝っていけば良いという一般的なあまい考えもターゲットで、負けると直ぐに5Lotしか打てなくなってきます。勝って100円〜500円でどうやって負けた4、5万円回収できますか?100回トレードして半分勝っても回収の半分にも届きません。届かすために入金しますが、これがもう決まった罠なんです。負けることが分かってるから教えてるフリの初心者セミナーで顧客を増やしてます。
同じ負ける、同じ練習なら海外口座(日本語サポート万全)で1、2万円から始める方が失敗しても傷は浅いですね。確実に増やせるテクニックを持ってから100万円以上を投入して国内FXをしても遅くはありません。
1,000万円あっても勝ち方を知らない人はやがて全てを失い、5万円でも勝ち方を知る人は1,000万円に出来ます。それがFXです。