★★ 損切り。大切なのは守りではなく攻めること。

 




「損切り」の考え方はFXトレードをやっていく上で重要なテーマです。


単純にエントリー後に損失が出そうという含み損で確定させて損切りを決定しますが…



損失の金額やpips

予め損失額の許容範囲を決めている場合や、pips幅を決めて逆行された時に損切りを行いますよね。

金額ではなくpipsだという意見もありますが、これはロットが大きくなると金額ベースで考えた場合にpips数では少なく様子見が出来なくなるからです。

様子を見ないとレートが建値に戻る可能性もあるので、この余計な損切りを減らすためです。

が、金額ベースで損切りを考えないと証拠金に対しての損失バランスを崩すことにもなりますし、回収可能性も下げます。



リスクリワード

そこで損失と利益の対比を決めてトレードをしなければ、損失が拡大したり、利益が少なく証拠金が増えずに減る一方という割合です。

リスク1に対して利益3で1:3

損切りpipsを10.00pipsにすると利確目安は30.0pipsですね。

計算上はそうなりますが、それで納得できますか?

損切りを20pipsにしたら利確は30〜60pips。チャートでそれがいつも取れるところとなると、スキャルではダメです。想定pipsが短ければ長く利確を伸ばすという概念なく直ぐに決済してしまう癖があるので。マイルールでこのリスクリワードを決めても守れないようになってきます。利益は相場の流れに応じて取れるもので比率の理想論ではありません。

スキャルすべき相場の時はこのpipsでのリワード、ここは少し多めのpips及びデイトレという時は通常の比率という、設定自体のパターンがあればリスクリワードは問題ありません。



逆指値・SL・トレール

中には損切りができない性格や初心者の人が多く、ドカンをしてしまうためにSL(ストップロス)を設定しますが、こうした逆指値は置くレートによって良くも悪くもなる場合があります。

損失の確定額がpipsから予め分かってるので、浅く設定してしまう方がいます。リスクリワード通りでもこれはローソクの揺れで簡単にカットされてしまい余計な損失を招きます。

いくらリスクリワードで3倍利益のトレードを試みるテクニックでも、自動で切られていたら利益は増えにくくなります。1:3の意味がないんです。特にボラティリティがある通貨ペアでは10pips幅は簡単に揺れますので、ポジションが悪いと簡単にSLに引っかかりますね。

トレールも同じで、レートに合わせて逆指値が常に引っ付いて一定のレート幅を逆行したら損切りになる設定ですが、こういうのは良く切れます。



ロスカット技

国内FXの場合はレバレッジ25倍ですので、ロスカットを利用する方もおります。ロスカットされたら終わりみたいな考えの人もいますが、ロスカットは証拠金維持率が下回った時に警告や証拠金の保全のために行われるもので、ロスカットされても業者から退場させられたり口座凍結されたりしません。

自分で損切りできない人は、ロットを上限まで入れると実効レバレッジ22〜24ぐらいになるので、余りがトレードで様子を見れる幅になります。

証拠金の余裕があるということは、その分はリスクに晒されてるお金です。ロットを少なくするほど空きがありますが、放置すれば殆どが消えても良いリスクに晒されてます。

ロットを最大に入れて余裕証拠金を狭めて、順行にローソクが進めば大きな利益になるというのがこの方法です。海外口座をしてる人はレバレッジ24ぐらいは何て事がないところでトレードしていますね。

損切りになっても良い金額が余裕証拠金という、1つの考え方です。

※海外口座では危険です。これは国内口座の方の損切り出来ないドカン対処のロスカット利用法です。




メンタル的損切り

恐らく半分はこれが損切り原因です。あとの半分は本当に逆方向のミスエントリーです。

人が起こしやすいものとしてプロスペクト理論や、ヒューリスティックなどがありますね。要は心理的ミスによる損切りです。

待てないことによる損切りは多く、もう少し待ってレートが下がり、ここで止まるという時にエントリーしていればロングで取れるという場面でも、今入れないともっとレート条件が悪くなると思って乗っかってしまうという「早すぎ損切り」、

エントリー後にレートが建値以上に戻り、下位足を見ると逆行されているように見えての「待てない揺られ損切り」もあります。

分析法やテクニックを正しく学ぶとこういう振り回されるエントリーは減るので安心ください。



大切なのは守りではない…

損切りが上手いとか下手ではなく、いくら上手くてもトレードが上手くなりませんし、損切りが下手でも利益は増えます。勝率も同じことが言えますね。

エントリー後に間違いに気付いたり、どうしようもなくなる前に損切りさえ出来ればいいんです。


「一番優先すべきは勝つトレードです」

損することが明確となった時にどうするかが損切りであって、リスクリワードや資金管理がしっかりしていてもトレードは上手くなりませんし勝てません。

お金の計算に優れてたり、節約が上手かったり、では会計士であればお金を増やせるプロかといえば違いますよね?

守りが上手いのと攻めは違います。

攻めて点数が取れる野球の方が勝っていけますし、点数を取れれば投手のメンタル負担が減りますね。精神的に余裕が出ればプレーに余裕が生まれ、リラックスした状態で本領が発揮しやすくなりますし、仮に取られても大差で点を取れる場合は勝ち逃げも出来ます。

守りばかり重視してると取り返せないし、バランスが崩れるとメンタルに響き普段通りにプレー出来なくなります。

だから"攻撃が最大の防御"と言います。


攻めるのと無謀は違うので、戦略的思考と取れる事が明確なところだけをする目を養う必要がありますが、極端に言えば毎日利益(プラス)に出来るトレードさえ出来れば損切りすることが少なくなります。雲行きが怪しい思惑と違う動きになればスキャルで利確し、デイトレード以上のpips狙いの場合は最初から狙う位置が違って利確位置まで保有する戦略がありますね。

今損切りが多くても、損切りしないといけない理由を考えてください。無駄なエントリーが大半で、取れるところだけをやろうとしたら今がそれなのかなって躊躇しますよね?分からないって事なのでやめとけば良いんです。

もっとここは絶対取れる!というところまで待つ練習をすればそれが積み重なって見る目が出来て自信になります。

もうこのことだけでも思考で改善してるんですよ。何もテクニックとかじゃなく考え方1つで防げて上手くなることですよね?

今乗っかることは証拠金を減らすエントリーになるかどうかの判断、減らしてしまえば次は取り返すエントリーです。それなら微量でもプラスになる確実なところだけする方が利口です。しかしそうは上手くいかないというのがFX。という前提なら尚更叩かない方が正解なんです。


だから、どんなに綺麗事で色々言っても勝つトレード術しかないんです。それ以外はトレードの補助的なものでお金を扱う者が絶対考えておかないといけないというものです。

その上での損切りですので、トレード中で目を離すことが多いとか就寝する時以外は、SLで狩られる危険性があるので、成行で損切りする方が良いと思います。

損切りありきのトレードではなく損切りしないで良いトレードが基本です。




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