移動平均線は究極のインジケータ2
昨日の記事「移動平均線は究極のインジケータ」に続き今回は②です。
その前に、プライスアクションから少し話しますが…
チャートに四本値で表示されている
OPEN(始値)、HIGH(高値)、LOW(安値)、CLOSE(終値)
この4つのレートで現在のローソク足1本の構成を考えて、次のローソクの形や2本、3本の関係性から動きを予測していくのがプライスアクションです。
古くは米相場の予測から作られた酒田五法はこのプライスアクションの元の手法ですね。
インジケータはローソクの動きから計算で表示されるので後追いで、しかもタイムロスがありますが、プラスアクションはローソクそのものの判断なので早い……というけど
今はどのプラットフォームにも色々な時間足で当たり前にローソク足を表示出来ます。今は古典的な手書きローソクの時代ではなく、主に日足の動きを手書きで把握する必要があった時代ではありません。
プライスアクションは特に考えなくても良いと思います。ローソク足の構成のヒゲはどうやって出来ているかぐらいは知ってれば大丈夫です。
なぜ考えなくてもいいか…
このプライスアクションが下位足の5、15分足で読んでいたなら、その人は何度も逆行にやられて損切りしてるでしょう。
プライスアクションはそういう事があるという、チャートパターン同様に、あくまで「傾向」のパターンです。
そうならない事の方が多い相場で、しかもどの分足を見て言っているか分からないアクションで次の動きを読むには無理があります。
チャートパターンのWトップ(ボトム)やヘッド&ショルダーズ(ボトム)も含めて、それを根拠として専門に狙ってる人でも、いつも綺麗な形が必ず出来上がるものではなく失敗に終わる事も多々あります。
理由は簡単です。
✅必ずWか三尊になるものばかりではない。
✅ラインを引いても、それは経験であって計算の根拠がないため。
✅下位足から波が起き、その時間足でチャートパターンが完成しても、上位足の波で巻かれる。
このようにお分かりの人は当てにしません。プライスアクションも同じで、小さな動きでローソクがどう作られようが流れは決まった方向に行くんです。
15分足程度は巻かれます。それ以下の5分足や1分足でトレードしてる人はスキャルでしょっちゅう騙されてる経験があると思います。足の使い方としては、1、5、15分足はタイミング計のインジケータです。
全部の足の動きを把握するMTF分析が大前提で、上位足分析を基本としてその上に下位足のリアルタイムな動きでエントリー出来るようになれば、3、4本の移動平均線が武器として活きてきます。
移動平均線だけをみてトレードするのではなく、勿論他のインジケータの武器だけじゃなく、全体を分析できるから武器を活かせる、という使い方やその方向で検証をしてください。