ボリンジャーバンドの使い方
ボリンジャーバンドは色々使い方があって表示してる方が多いインジケーターです。
今回はこのボリンジャーの使い方についての記事にしたいと思います。
例えば、このユロポン(EUR/GBP)の15分足のチャート…
ローソクが比較的レンジ気味で、上下に動いていますね。
あっ予め言っとかないと…私のボリンジャーバンドの設定はちょっと変わっています。生徒さんにしか教えていない設定で。
【σ=シグマ】
一般的な+や-の1、2σという言い方で説明していきますが、レンジの場合、丸を付けた箇所、-1、2σ間にローソクが入って逆張りで使う方も多いと思います。
【ミドルライン=センターライン】
上下のボリンジャーバンド σ間に当たるところを走ってる線ですが、これをミドルラインと言いますね。これは単純移動平均線(SMA)です。
ミドルラインの傾きやシグマの向きだけでもローソクが向く方向は分かり易いですね。トレンドになればボリンジャーバンドが『エクスパンション=拡大』し、シグマ間やミドルラインとシグマ間を上下に動きながらシグマに張り付くように推移するのがトレンド『バンドウォーク』です。
逆に相場が弱くなるとシグマが萎に『スクイーズ=縮小』します。
エントリーを狙うのはエクスパンションしている時、これからする時ですが…
と、ここまで一般的にどこにでも書いているボリンジャーバンドの説明です。
上記スクショは15分足ですが、レンジ気味で上下の動きがあるだろうという推測で、-2シグマ付近に落ちたから逆張りというのは実は危険なんです。
レンジ明けはどっちに行くか分からない?
レンジは方向が分からない揉み合い相場…という固定観念の説明はよく目にしますね。
(15)
その後はこのように上がってます。
先ほどのスクショで移動平均線が上がってるので想像が付きますね。エクスパンションを待たなくても予想が付く事ではありますが、15分で分からないなら上の足に答えは載っています。
(30)
30分足の先ほどの箇所ですが、上に抜けるのは読めますね。15分足で落ちても私の長期移動平均線辺りまでで反発します。
大切なのは、レンジの時にどっちに抜けるかというレベルよりもその後です。どっちに行くかは読めますよね?その後です。
(15)
+1シグマで反発して下落しています。
【クエスチョン】
ボリンジャーバンドを使っていても、
✅反発で下降が入ってもそれは押し目になるか、そのまま下降転換となるか?
多くの方はこういったことが分からないんだと思います。
上の15分足の移動平均線が上向きの時に落ちてますね。これはボリンジャーバンドを極めても読めない部分です。ただ+2シグマに当たって反発した下降か押し目を付けたと解釈するか、オシレーターを見てこれは押し目だと分かるか…
リアルタイムで分かればそこでロングエントリー出来ますが、分からなければさらに下降していく危険性を孕んだロングエントリーになります。
(30)
黄丸でロングエントリーしていたら赤丸でSLに引っかかる可能性がありますし、そのあとでさらに上昇していますね。
ボリンジャーバンドだけでは読めない例で、移動平均線を完璧にしといた方がこういう流れは併せて読めます。
落ちた時に緑ラインのレートでエントリーするには、さらに高度な分析とテクニックが必要です。
順張りの必要性
順張り方向が分かっていたらこういう場面の逆張りショートは狙わないか、エントリーしてもスキャルで抜く場面だと分かります。
その後にロングを入れるまでの時間つぶしスキャルです。
レンジの逆張りトレードは癖が付くと大きなドカンをする時が出てきやすくなります。
ここは確実に逆張り区間だと知ってエントリーするか、ただボリンジャーバンドの反発だと思って逆張りするのかで全然意味が違いますね。ミドルラインの向きやボリンジャーバンドだけで過信することは出来ません。
順張り区間が分かってる人の中で、先行ポジションを取れる人は、順張りでエントリーしてるように見えない逆張りエントリーに思えますが、これは根拠がある順張りなんです。
どんな相場であっても順張りをお薦めしますし、ボリンジャーバンドは代えがない貴重なインジケータではありますが、合わせ技でないと機能させれないインジケータでもあります。
もっとボリンジャーバンドを使える方法
それはMTF分析です。何にしてもFXの基本であって、一番勉強すべき分析で、これが出来ていない読みが上述のレンジです。レンジ抜けが分からない原因はこのMTF分析。
そしてMTF分析を楽にする分析法が私がしている理論です。
✅ボリンジャーバンドと移動平均線で読むこと
✅レンジが読めないのはMTF分析を疎かにしているから
✅レンジには方向性がある
本当はもっとボリンジャーバンドの活用法はありますし、移動平均線も色々読める方法があり、さらにチャートの規則性やMTF分析を合わせると分析力は向上させることが出来ます。