国内と海外

 



追証


取引中に証拠金維持率が100%に規定されているFX会社の場合、通常は100%の段階でロスカットされますが、ある特定の判定タイミングで70%まで下回っていた場合、不足分となる30%分の入金を求められます。これが『追証』です。


ロスカットレベルが100%なので、70%に下回ってもその取引で預託している証拠金からの負担で済みますが、例えば急激な値動きやシステム異常を理由に証拠金維持率が一瞬で0%以下やマイナスになる不測の事態に陥った場合は、その時点で発生した超過分は支払わなければなりません。


少し極端な例ですが、口座に入金していた200万円からゼロになるだけでなく、ロスカットが遅れ50万円マイナスになればその損失を負担しなければいけないという恐れが追証システムです。


追証請求は主に国内のFX会社を利用する限り避ける手段はなく金融庁の管轄下にあるためこの追証システムになっていますが、もしも不足額を振り込まない場合は手続きを経て銀行口座差し押さえ等の手段を取られます。






レバレッジ規制〜投資家保護の誤り


国内FX業者は金融庁の定めたレバレッジ規制を遵守する必要があるため、原則として個人は25倍を超える倍率を設定することはできません。

日本の業者は金融ライセンスを取るためにこの規制を厳守しています。

この規制は、顧客の資金を守るための規制という名目ですが、これは日本国内のFX会社を守るためのものです。


何割かの顧客の注文(取引)はインターバンク(市場)に流れません。全てをそうしているわけではありませんが、流すもの、流さないものを自動または手動で分けており、注文を社内だけで処理するこの部分を一般に呑み行為と云います。故意に呑みをしてるのではなく内部取引のマリー取引といって売り買いの注文を相殺してリスクヘッジする店頭FXの方式です。

FXは一部の顧客しか勝てない計算ですので、市場に流さなければ顧客の損失が丸々業者の利益になりますし、逆に顧客の利益が業者の損失になりますので、基本的に顧客の勝ちを望んではおりません。



レバレッジは高ければ高いほど、投資家の証拠金負担が減るメリットがあります。

政策で投資人口を増やしたいはずがレバレッジを下げる矛盾がありますね。

レバレッジを高く設定出来ると少額でFXが出来る顧客が勝ちやすくなる確率が上がり、FX業者は負担が増えるので、スキャルピングを禁止したり、自動売買も口座凍結理由になっています。

レバレッジを下げて安心させ、少額顧客の人数を増やして全体的に収益を上げるシステムとなっているのが国内FXの現状です。


業者が顧客の取引に関与していない及びスプレッド手数料だけが収益源の場合は、自社アプリ以外で取引させることも、スキャルピングをされても、自動売買のEAを使われても影響がないはずです。

FX取引をしたい方はパチンコや賭博場に行きたいわけではないはずです。本来固定の低スプレッドというのは業者としては収益がありません。日本は低スプレッド競争のようになっていますが、市場に注文を流さない以上に低スプレッド以外にも利益を上げれる別のものがあるということです。





国内FXと海外FX


国内業者は呑み行為をするシステムにあるにも関わらず、海外FX業者を詐欺と言います。
どちらが顧客にとって不利な取引をさせているか一目瞭然であっても、同じ日本人の会社というだけで信用しているFX初心者の方は海外というだけで信用しない信者です。

国内の追証制度を撤廃し、各業者がインターバンク直結の方式を義務化し、世界のプラットフォームで取引をさせ、スキャルピングやEAの使用を認めるのであれば少し見直す方も増えるでしょう。

だからFX歴が長い方は海外業者を使います(もっと色々な条件で海外にしている理由があります)。
このブログも国内FX業者が内容を審査していますが、広告掲載を断った会社は部が悪く呑み行為をしているのでしょう。謂れのない取引で会員資格停止にし追い出されたというSNSの投稿も見掛けます。
ライセンスを与えるまでは厳しいのが日本式ですが、その後の監査などはゆるく呑み行為が黙認されているかのようです。現に今でもスキャルピングをする者や、数百万以上勝ち出したユーザーは、会員規約違反を理由に正当な理由も告げず口座凍結して追い出しています。

そして、日本の業者は金融庁の許可の元レバレッジ25倍、海外業者ではキプロスの許可など様々ですが、海外業者の場合はロスカットレベルや、追証なしのゼロカットで顧客に負担させないこともライセンス取得の条件とし、規制をきちんと守っています。
日本のレバレッジ規制により行いたい業務を曲げたくないから敢えて日本のライセンスを取らない海外業者(イギリスなどでは厳しいライセンスを持っている)と、国内から見て海外は許可を取っていないという見方は正しくない認識です。世界から見て日本のFX業界が正しいという基準は何処からきたものでしょうか。




ゼロカットシステム…預けている証拠金以上に負債を負わす可能性がある業者ではなく、ゼロカット(借金無し)で終われる業者及び口座で取引することをお薦めします。
海外業者でも怪しい会社はありますが、運営歴が長く信用出来る会社はこうした理由から国内業者システム以上のメリットが多いので、トレーダーはテクニック習得の前に安全な取引が出来る環境作りから神経を使わなくてはいけないのが日本だと考えてください。

★海外業者が日本の金融庁の許可を有しない理由として

金融庁から見る海外業者は単に登録がないとして無登録業者としてますが、海外業者から見れば金融庁ライセンスにメリットがないから求めていないと見受けられます。

①最大レバレッジを25倍以下にしなければいけない。顧客の負担が大きく増える。

②ゼロカットシステム(追証無し)を導入してはいけない。

③クレジットボーナスを付与してはいけない。

④日本の方式は世界から見ても理念に合致しない可能性も…


会員、特に初心者が重視してる点を導入出来なければ、顧客サービス優先の企業にはメリットがありません。前述の通り低レバレッジによる高額な証拠金は顧客に大きな負担が掛かり利益を上げにくいですし、ゼロカットシステムは海外の金融ライセンスでは義務である部分も、日本では顧客に追証で追加支払いを課せることになっています。

国内外問わずそれぞれのトレーダーが快適なトレードが行える業者選びをお考え頂ければと思います。

※国内・海外どちらにも一長一短があり、業者・口座選びは自己責任の範囲ですので、様々な情報から選択してください。






レバレッジと必要証拠金


0.1ロット:10,000通貨当たりの必要証拠金

(1ドル130円時)|(1ポンド160円時)

レバレッジ2000倍=650円|800円

レバレッジ1000倍=1,300円|1,600円

レバレッジ500倍=2,600円|3,200円

レバレッジ400倍=3,250円|4,000円

レバレッジ100倍=13,000円|16,000円

レバレッジ25倍=52,000円|64,000円


※海外の0.01Lotは国内1Lotと同じ1,000通貨です。


レバレッジ設定が高い口座は、取引で使用する必要証拠金が安く済むので、レバレッジが低い口座を使うよりも余裕証拠金の維持率が上がります。

※レバレッジ・スプレッド・手数料・安心感など総合的なバランスでお選びください。

※口座設定の最大レバレッジが高いのと実効レバレッジが高いことは違い、危ない取引をするハイレバとは無関係です。







総評


トレーダー(個人・法人)にとって最良の業者は、金融ライセンスではありません。スキャルピングや両建・EA使用も可能で快適に取引が出来、最小のリスクで最大の効果を得る、増えた証拠金を安全に出金出来ることです。

海外業者の一部の出金、国内業者全般には低レバレッジとスキャルピングや凍結問題など、取引システムの不透明さに懸念があると言われる中で、それぞれの取引のしやすさや口座バランスからどの会社を選ぶかが一番大切です。

※当ブログは出金トラブル等がある業者広告は記載しない方針です。


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